2012年3月10日土曜日

第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」

POLAR BEAR BLOG: 第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」 http://bit.ly/zLOUxd


意訳込みでてきとーに訳してみると、こんな感じ:
  1. 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。
  2. 「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇するな。
  3. 可能な限りの事象を委員会に持ち込み、「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。
  4. できる限り頻繁に、無関係なテーマを持ち出すこと。
  5. 議事録や連絡用文書、決議書などにおいて、細かい言葉遣いについて議論せよ。
  6. 以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。
  7. 「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう、早急な決断を避けるよう主張せよ。
  8. あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。
以上8ヵ条。信じられないですが、米国の国家機関が本気で作ったマニュアルです。なぜこんな活動をしていたかという理由は、マニュアルの解説部分にあります:
Acts of simple sabotage, multiplied by thousands of citizen-saboteurs, can be an effective weapon against the enemy. Slashing tires, draining fuel tanks, starting fires, starting arguments, acting stupidly, short-circuiting electric systems,
abrading machine parts will waste materials, manpower, and time. Occurring on a wide scale, simple sabotage will be a constant and tangible drag on the war effort of the enemy.
無数の市民によって行われる単純なサボタージュ(※マニュアル内では、破壊活動を伴う本来の意味での「サボタージュ」と区別するためにこの言葉が使われています)は、敵に対する有効な武器となり得る。タイヤを傷つけたり、燃料タンクから燃料漏れを起こしたり、火事を起こしたり、議論を巻き起こしたり、愚かな行動を取ったり、電力をショートさせたり、機械の部品をすり減らすことで、資源や労働力、時間が無駄になるだろう。広範囲で行われることによって、単純なサボタージュは、敵の戦争行為に対する継続的かつ効果的な障害物となるのである。
とのこと。つまり上で指摘されていたような行動が蔓延すれば、敵国の社会や経済にダメージを与えられるわけですね。ひょっとして、会社の○○さんが仕事を妨害しているのも、敵国のスパイだからなのか!?(きっといまの日本が停滞しているのも、スパイが大量に送り込まれているからに違いありません。)
マニュアル全体(計36ページ)については、こちらからPDFファイルをダウンロードできます。興味のある方はどうぞ、って「ライバル会社を潰したいからこのマニュアルで……」という意図で使ってはいけませんが。
< 追記 >
そもそも何でこんなマニュアルが世に出たの?という点ですが、どうもボストンで開催中のイベント"Enterprise 2.0"が震源のようです。以下にまとめましたので、よろしければこちらもどうぞ:

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