2012年1月5日木曜日

「人の好みに口コミは効かない」


「人の好みに口コミは効かない」

これは口コミで、人の好みを変えることはできない。

といっているならその通りである。

ただし、好みの種類により違うと思う。
共通の価値観を持った友からの共通の価値に関する口コミ情報なら口コミは効くということだ。

なので、友、自分と同じ共通の価値観を持った集団を作れば、その中での口コミ情報は有効。

それ以外の価値観の者の意識を変えるのは基本的に無理。

ただし、ベストセラーや、ブームなど、集団心理もあって、それに関する口コミ情報が一時的に有効な場合もあるが、どちらかというとその場合、マス広告の効果が大きい。

口コミはニッチな商品や事柄に向いているといえる。個人個人にマッチした嗜好に対して効果があるといえるが、新規ユーザー獲得には時間がかかるので、広げることは実際難しい。

では、なぜ、今ネット上では、ソーシャルマーケティングなのか。
現在のネットの認知度は、通常のマスメディア(テレビ、ラジオ、新聞)を超えているからだ。
ネットは既にマス広告メディアだ。

今まで数人しか居なかった友達(コミュニケーションをとれる)が、そこでは1日にして数十人、人望、影響力のある人ならば、1日に世界中に居る人と繋がれる。

それを利用するのが、ソーシャルマーケティングの醍醐味であり真髄だ。

好みとは、"選択する”ということをだと考えると、何のために選択するのかがもっとも大事で、そこを蔑ろに方法論(口コミ、ソーシャルマーケティング、等々)だけを先行して良し悪しを話すのも、それを調べるのもおかしい。

口コミとは、大勢の人間がある1つの物、事に対してある一定の共通認識、情報を持っていてそれがそれ以外の情報公開の場に出るということだ。

口コミに影響されるかは、その情報というより、その情報を流した集団に対して自分という立場がどうであるかが非常に重要で、まったく異なる確立された集団の中に属している者にとって(それを必要としない集団にいる者)は、意味のない噂話といえる。

人間が生きるに必要な物意外その物がどの属性に属しているかというのをちゃんと見定めなければ、どんな手法を取っても売れないし、見向きもされない。

魚の居ない所で幾ら高価な仕掛けや餌で釣りをしてもメダカもタニシも獲れないのと一緒だ。

ソーシャルマーケティングとは、"友は類を呼ぶ"という事をシステマチックに行っているだけで、難しい事をしているわけでも、最新のマーケティング方法(時間の短縮はされていると思うのでそこがビジネスにプラスになっている)がそこにあるわけではない。

友の居るところには、友と共通するする物を持つ他類も居るということだ。

まずは、共通の認識を持った友を作るところからはじめるのがマーケティング第一歩ということになるだろうか。

「人の好みにクチコミは効かない」──ハーヴァード大学チームの研究結果より « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム http://bit.ly/wB4I4y

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